2016年12月16日金曜日

村田沙耶香「コンビニ人間」

公民館で村田沙耶香「コンビニ人間」の読書会をやるとのことで、貸してもらい読んだ。
中心人物の二人の男と女以外の「普通の」人は、家族のために育児・家事をする役割・家族のために働く役割に依存している。またそういう「役割を果たしている自分」という自己イメージに伴う安心感もあるだろう。
男の方はそういう「普通の役割を果たせない自分」というエゴで苦しんでいる。
女の主人公の方はそういうエゴはないが、コンビニで働くという役割に依存している。その依存の度合いが強く、依存症という感じ。
女の主人公には、感情移入できなかった。エゴがないからかな?(エゴとはわがままというより広い意味で使っている。「自分は~」「自分が~」という思考・感情)

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